SublimeなLife日記

少しでも素晴らしい生活をおくるために、日々、気になったことを。

息子が4歳で補助なし自転車に乗れるようになったプロセス

子供用自転車 練習

つい先日、長男がストライダーを卒業して補助輪なしの自転車に移行する、という感動的な出来事がありまして、熱い思いを日記として残しました。 

自転車への移行についてはかなり作戦を練り、また練習も親として本気で向き合った結果、子どもにとっては大きな成功体験となりました。
あと何年かすれば、また次子に同じことをすることになるのかと思っているので、手順の備忘録として、また、大切な思い出として、さらに、同じく子供の自転車の練習に悩む親御さんの力にすこしでもなれたら、との思いで、子どもが補助輪無しで自転車に乗れるようになった一連のプロセスを残しておこうと思います。

ストライダーなどのキックバイクで練習する

キッズ用ランニングバイク STRIDER (ストライダー) スポーツモデル レッド 日本正規品

わたしの周囲では、ほとんどの子供が2歳になるとストライダーをはじめとしたキックバイク(ペダル無し自転車、ランニングバイク)を乗りはじめていました。

中にはストライダーにネガティブな意見もありますが、1年半、自分の子供に乗らせてみた感想としては「買ってよかった」と思っています。

「バランス感覚が養える」と言われていますが、実際自分が乗ったわけではないので、よくわかりません。ストライダーに乗れたからと言って、かならず自転車に簡単に乗れるようになるわけでもないと思います。

わたしなりのストライダーの良かったと思う点を挙げてみます。

「二輪車(自転車)に乗れる」という感覚がつかめる

わたしは子供の頃、小2くらいまでゴロなしの自転車に乗れませんでした。その大きな要因のひとつが、「二輪で転ばずに走るイメージができなかった」ということではなかったかと思っています。

補助輪=転ばない→怖くない

補助輪なし=転ぶ→怖い 

こういう思考プロセスは、幼児にとってかなり大きいと思います。一度この思考が身についてしまうと、いつまでたっても補助輪が外せなくなってしまいます。

でもストライダーに乗ることによって、「二輪車でも転ばずに前に進める」という感覚を体で覚えられるのではないかと思います。(これがバランス感覚というなら、そうなのだと思います。)

本来、自転車で怖いのは事故や交通マナーの欠如です。自転車に乗る行為自体を怖いものにしないようにしてあげられたことで、練習を楽しんでできたようです。

三輪車から自転車までの期間が埋まる

2歳になると、三輪車はすぐに窮屈になってしまいます。ここで一足とびに補助輪付き自転車に移行してしまうと、上記のような「自転車に乗れるイメージ」がつきにくくなってしまいます。

2歳から4〜5歳くらいまでの期間は、体も心も成長し、できることが飛躍的に増え、その上達の速さにも目を見張ります。この期間にゴロつき自転車を与えるのは、あいかわらず三輪車に乗せていることと同じです。子供でも扱いやすいストライダーを与えたことで、活動的になり、行動範囲も広がり、本当によかったと思っています。 

はじめての子供用自転車選びは最大限に慎重に行う

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ストライダーの卒業が見えてきたら、すぐに自転車選びをはじめます。子供の成長は驚くほど早いですし、のんびりしていると1番モチベーションの高い時期を逃してしまうことにもなります。

実際にわたしの子どもをスムーズに自転車に移行させた子供用自転車の選び方のポイントをまとめます。

イベントにこだわらずに買う

自転車は安い買い物ではないので、誕生日だのクリスマスだのとイベントにかこつけて買いたくなるのが親心だと思いますが、そこにこだわりすぎると、好機を逸することにもなりかねません。

早すぎても上手に乗れませんし、本人が乗りたがっているのに先延ばしにすると、いざイベントのときには、すでに他のものに興味が移ってしまっているなんてことも、多分に考えられます。

怖がり泣き虫の息子が、いきなりの補助なし自転車で怖じけずに夢中に練習できたのも、「ストライダーは嫌だ」と息子が玄関先でつぶやいた、まさにその時に思い立って自転車に移行を始めたからでしょう。半年以上も先のクリスマスまで先延ばしにしないでよかったと、心から思っています。

自転車を一緒に探しに行く

自転車を買うときは、楽天などのネット通販ではなく、自転車店で買うことが大切だと思います。

探すのはネットも併用する方がいいですが、正しい自転車の買い方は、自転車の専門店に行って、スタッフに整備してもらうことです。クルマを買う時に試乗もせずには買わないでしょう。

子供の自転車を選ぶ際にインチ数しか気にしない人も多いともいますが、自転車のサイズ調整は、ハンドルの位置ブレーキレバーの位置・角度サドルの前後の位置・角度、など、ちょっと考えただけでもたくさん調整を行う必要があります。

この辺の調整が自分でできるサイクリストならネットで買って組み立ててもいいとは思いますが、安いから、かわいいから、といって安易に完成車をネットで買ってしまうのは、一番やってはいけない誤りです。

大人の1cmと子どもの1cm
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Photo by Grayscale Photo of Human Aligning Fingers · Free Stock Photo

子どもと大人の手の大きさは、倍くらい違います。ブレーキの位置や角度が1cmずれているだけで、子供にとって、どれほど握り具合が変わってくるかは、容易に想像がつくと思います。

また、サドルの位置も、きちんとした自転車なら高さだけではなく、前後の位置や角度も調節ができます。大きいと思って16インチをあきらめてしまう前に、サドルをすこし前に出して前傾にすればつま先が届くかどうか、ぜひ自転車店で調べてみてください。

実際に息子は16インチに初めてまたがった時に両足が着かなかったのですが、店頭で細かい調節をしてもらったので、「小さいサイズを買って結局すぐ買い直す」という事態を未然に防げました。

できるだけ軽い自転車を選ぶ

大人と子供の1センチのちがいも重要ですが、同じくらい重要な事が「重さ」です。
これは私が自転車を買う時に一番こだわったポイントでした。

普通の子供用自転車だと大体15kgくらいはあるのですが、しっかりとした設計と材料で作られている子供用自転車なら、10kg以下になります。

この10kg以下をめやすとして自転車を探しまくって、最終的には、その中で一番軽い自転車を買いました。補助輪無しで約7.5kgです。

重い自転車にのっている子供は、米袋をカゴに入れているのと同じ

わずか数キロの違いが、体重15kgくらいの子供にとってどれだけの影響があるかは、想像に難くないでしょう。7.5kgの自転車にのっている子供と比べて、15kgの自転車にのっている子供は、米袋をカゴに入れて走っているのと同じです。どちらが真っ直ぐ上手に走れるかは、考えるまでもありません。

また、子供はやっぱり、転びます。
自転車を倒します。
停まっているときでも、ハンドルを横に切ってしまい、倒します。

そのときに、軽い自転車なら自分で支えて倒さないように踏ん張ることができますし、もし倒してしまっても、起こすのは簡単です。

逆に重い自転車の場合は、止まって支えているのも大変ですし、転んでしまったら起こすもの一苦労です。自分の体重と同じくらいのバイクを倒してしまったときを想像したら、子どもにに同じことをさせられません。

それと、重いと親が持ち運ぶのも大変です。駐輪場に入れたり、車に積んだり、といったことまで考えると、15kgもあると、もはや苦行です。ママでは持てません。

あとは推進力とかもあるのですが、とにかく、多少値が張ったとしても、できるだけ軽量の自転車を選ぶことをオススメします。

自分で選ばせてモチベーションを上げる

習い事でもなんでもそうですが、自分からやりたいと思わないと、物事は思ったように上達しません。子どもに自転車の練習をさせるために一番いいのが、自転車を自分で選ばせることです。

自分で選んだ自転車に初めてまたがる高揚感は、子どもの表情から眩しいほど伝わってきました。憧れの自転車ですから、多少転んだり上手に乗れなくても、自分から進んで「もっと乗りたい」「もっと練習したい」と言ってきます。

また、子どもの趣味と親の趣味は結構ちがいます。
洋服などでもそうですが、親がはりきってお洒落な物を買ってきても、自分の好みと違うといつまでも気に入らず愛着を持ってくれない、ということはよくあると思います。

だからといって、ノープランで自転車屋さんに言って子供に選ばせると、高確率でなんとかファイヤーとか、キラキラプリンセス的なものをチョイスします。こういった自転車は、ほぼルック車ですから、見た目だけ子供に寄せて、重くて乗りにくいものがほとんどです。

これを避けるために、事前の入念な下調べが必要です。

事前に近所の自転車店の店頭在庫を、親だけで下調べする

まず、自転車メーカーのホームページや自転車店でもらえるカタログで、ラインナップとスペックを調べました。

そして、気になったものは自転車店に取り扱いがあるか、確認しました。

自転車店は、どのメーカーの自転車でも取り扱えるわけではなく、取引のないメーカーの自転車は注文することができません。わたしは行ったこともない街の自転車店までクルマで2回行って、下見と購入をしました。

次に、候補を2つくらいまでに絞れてから、子どもにカタログを見せました。
反応を見て気に入ってくれそうなら、実際に店頭に行ってまたがらせてもらいます。この際、なんとかファイヤー的なルック車は、子どもの視界に入らないように気を付けます。

ここまでプロセスを押さえていれば、いざ実物を見て「嫌だ」となる可能性は少ないので、「事前にいかに候補を絞りこめるか」が重要になります。

数年使うものですし、大切な子どもの身体をあずけるものですから、手間を惜しまず、機能的かつ、できるだけ本人が愛着が持てるものを選んであげるようにしたいところです。

補助輪はつけない!外してもらう

子供用自転車には、補助輪があらかじめ付属していますが、購入する時に外してもらいました。

スポーツをはじめる際、導入期にいちばん重要な要素は「成功イメージ」だと思っています。補助なしと補助ありでは、乗り方から降り方、曲がるときのイメージまで、違う乗り物といっていいほど動作が異なります。まったく乗り方の異なる四輪車で練習している限り、自転車の上達には結びつかないのでないのでしょうか。

補助輪付き自転車は、二輪車ではなく四輪車

個人的には、補助輪は上達の妨げにしかならないと思いました。一度補助輪付きにのった子どもは、いつまでたってもゴロを外して乗れるイメージはできません。

幼児用自転車ははじめから補助輪が付属していますが、組み立てる前に、補助輪をつけないよう自転車屋さんにお願いをしてみてください。ゴロ付きで乗りはじめて途中から外すよう子どもに言って聞かせるのは、難儀すると思います。 

自転車を買ってあげることが目的になっていないか

「自転車を買ってあげること」が目的なら補助輪をつけてあげてもいいですが、「補助輪無しで乗れる」ようにしてあげたいのであれば、はじめから補助輪をつけないほうが絶対に近道です。

子供はもちろん自転車を買ってもらえただけでも大喜びしますが、補助無しで乗れるようになったときの喜び、自信は比べ物にならないほどの感動でした。

初めての子供用自転車選びのまとめ

優先順に、

  1. サイズ
  2. 重さ
  3. ルックス

です。

まずはサイズと重さでフィルタリングして、その中から子どもに自分で乗りたいものを選ばせるようにするのが、私の成功した方法です。