SublimeなLife日記

少しでも素晴らしい生活をおくるために、日々、気になったことを。

入園式からもうすぐ1ヶ月、息子は毎日、戦っていた!

息子がこの春、幼稚園に入園してから、もうすぐ1ヶ月が経ちます。

この1ヶ月弱の間、見守る私たち親はもちろん、当の息子にも、大きな心境の変化がありました。

期待あり、不安あり、楽しいことや辛いこと…。

一生に一度のこの心境を、記念に残しておこうと思います。

入園式まで

息子には、去年の夏を過ぎたあたりから「4月から幼稚園に行くんだよ」と教えていました。
秋になりそのことを理解すると、自覚が芽生えたのか、それまで苦戦していたトイレトレーニングも、

「幼稚園に行くから、もうおにいちゃんだから!」

と言い出したらしく、自分からトイレでするようになり、ウソのようにあっさりとパンツを履くようになりました。

前に日記にも書きましたが、自転車のチャイルドシートも後ろがいいなどと言い出し、本当に幼稚園に行くことを楽しみにしているようでした。

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とはいえ、それまで保育施設などに預けたこともなく、息子にとっては、はじめての集団行動です。入園が間近に迫るにつれ、私たち両親の不安は募るばかりでした。

息子は早生まれ、3歳になったばかりで年少さんクラスに通うことになります。
お話しは得意な方ですが、人見知りで引っ込み思案なところがある息子が、自分の意思を先生に伝えることができるかどうか、やんちゃなお友達にモノを取られたりはしないか。おトイレはひとりでできるのか。うんちはどうするの?

考えただけで胸が張り裂けるような気持ちになり、ママなどは時折、涙を流すこともありました。

入園式当日

当日は快晴。

ピカピカの園服を身につけた息子の姿はとてもまぶしく、我が息子ながら、こんなにかわいいものだろうか、などと感慨にふけったのもつかの間、写真撮影もそこそこに、慌ただしく幼稚園に向かいます。

私たち両親の心配はひとつ、「泣かないだろうか」これだけでした。

というのも、入園に先立って行われた説明会で、子供は親と離れて教室で待機する、という機会があったのですが、息子はその間1時間程度、ずっと泣きどおしでした。
そして、奇しくもその時の教室が、息子の組の教室になってしまったのです。

入園式がはじまり、続々と入場してくる園児。

我が子の組の順番になり、文字通り首を長くして息子の入場を待ちますが、なかなか入ってきません。

遠くから聞こえてくる泣き声。

まさか、と思いましたが、やはり息子でした。

教室に入って嫌な思い出が蘇ったのでしょうか。息子は式の間中ずっとぐずり、ママの方ばかり見ています。

退場では号泣。結局、入園式泣いていたのは、うちの子ただ一人でした。

入園1週間、ちいさな胸に溜め込むストレス

ほろ苦い思い出となった入園式を終えて、初登園の日までは、なるべく穏やかに過ごすように気をつけていました。

しかし、入園式の次の日、朝起きた息子の柔らかいほっぺに、なんとニキビが!
こんなことははじめてでした。

初登園の日は、やはり幼稚園の前で泣き出してしまい、先生に引きづられるように教室に入っていったようです。
さらに帰る際には、先生から「今日はどうだったか聞かないでください」と言われたそうです。息子もあまり幼稚園の様子は話してくれません。

毎日がそんな様子で、最初の1週間が過ぎていきました。

入園2週間、異変発生!息子は戦っていた

なかなか幼稚園に溶け込めない様子の息子。我が子に起きた異変は、ニキビだけではありませんでした。

もともとは寝付きはよい方なのですが、毎晩うなされるようになってしまいました。

はじめは暑いだけかと思っていたのですが、眠って1時間くらいで苦しそうに大きな声でうなされ、一晩に何度も起きては泣き出すようになってしまいました。

さらに、おむつ離れをしてから半年、ほとんどおねしょをしたことがなかった息子が、毎日おねしょをするようになってしまいました。

寝ついてからものの数時間、日付が変わる頃にはおねしょをし、汗びっしょりでうなされる。入園してから2週間は、毎晩がそんな様子でした。

毎朝、決まって一緒に観ていた「おかあさんといっしょ」も歌を歌わないようになり、次第に息子の顔から笑顔が消えていきました。

こんなに小さな胸に、どれだけの不安やストレスを抱えていたのでしょう。

息子の気持ちを考え、またそれをうまく救ってあげられないもどかしさに、いてもたってもいられない日々を過ごしました。

3週間目、転機

幸いなことに、転機はすぐ訪れました。

入園式からまる2週間が過ぎた週末、 法事でわたしの実家に帰省したのですが、それを息子は10日も前から指折り数え、楽しみにしていました。

それまでの辛い日常をつかの間忘れ、自然の中を走り回り、ごちそうを食べて、ぐっすり眠る。

タイミング的にもちょうど良いリフレッシュになったのでしょう。
田舎から戻ると、息子の顔には笑顔が戻ってきました。
おかあさんといっしょも、元気に歌うようになります。

パンクしかけていたママも、落ち着きを取り戻しました。
それまではママ友との付き合いもあり、幼稚園が終わった後も日が暮れるまで外で遊ばせていたようですが、3週間目からはなるべく早めに引き上げ、午後はできるだけのんびりと過ごすようにしました。

「幼稚園に行きたい!」

つい昨日のことですが、朝の様子がすっかり入園前に戻っていることに気が付きました。

おかあさんといっしょを楽しく歌い、体操を元気に踊る。

2年間続けてきたルーティンのおかげで、些細な表情の変化に気が付きました。

すかさず、夜帰宅後に「今日は幼稚園どうだった」と聞きます。
すると、入園してからはじめて、

「楽しかった」

と返事が帰ってきました。
聞くと、夕方自分からも、楽しかったというようなことを言っていたようでした。

そして今日、明日は金曜日だけど幼稚園お休みだよ、と言うと、

「いやだ!ずーっと幼稚園に行きたい!」

信じられない返事が返ってきました。

はじめての集団生活。
それまでのお友達とクラスも離れ、不安と戦う日々。

わずかに3歳になったばかりの息子は、それらをすべて克服し、わずか3週間の間に、たくましい成長を見せてくれました。
親として、これほど嬉しいことはありません。

あしたからはゴールデンウィーク。
息子は次に帰省する日を、また指折り数えています。

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今週のお題「ゴールデンウィーク2016」

お題「新生活」

お題「通学路の思い出」